今日、水曜日で映画が1,000円だったので

前から見たかった西川美和監督の「Dear Doctor」を見てきました。

私は「蛇イチゴ」「ゆれる」と両方ともとても気に入っていて、DVDも持っています。それで今回の「Dear Doctor」も気になっていました。鶴瓶さん主演ですしね。


期待しすぎたからか、何となく印象に残ってません。西川監督独特のちょっとずれた目線があまり感じられませんでした。何でだろう。お話の内容も題材も、撮影場所も登場人物も、すごくよかったのですが、印象に残らない。。。何でだろうと不思議です。


今回、時間が無くて脚本をあまり練らなかったのかな、それとも監督の中でまとまってなかったのだろうか、「蛇イチゴ」「ゆれる」で感じた「ここを見てよ!」という見せ場があまり伝わってきませんでした。テンポもゆっくりなので、2時間が実際より少し長く感じられてしまいました。今回の時間の流れの手法が私はあまり好きではありませんでした。私は時間の流れを行ったり来たりするのは苦手なんです。今回の話の流れでは無理に時間の流れを前後させる必要が無いような気がしてしまいました。「ゆれる」では必要だと思いましたが。過去に映画館で「メメント」という作品を見て、気分が悪くなって退室した経験があります。そのせいなのかな。


何となく、人物設定が中途半端な気がしてしまいました。西川監督作品なのに人間関係の描写が薄い。。。やっぱり撮影スケジュールがタイトだったのかな。次回作を楽しみにしています。それにしても、「ゆれる」「Dear Doctor」とも車のシーンでスタートしますが、何か意味があるのかな。えいたさんかっこよかったし、余さんも素敵で、勿論鶴瓶さんは偽医者の役がとても似合っていました。八千草さんと井川さんもきれいな親子でよかったです。ただ、ちょっと癖のある俳優さんがチョイ役に多すぎたような気もします。


今月はあと「ROCKET MEN」と「Vicky Cristina Barcelona」を見たいです!