考えてみれば去年の今頃は、

ちょうど卒論の第1回目のスクーリングが近づいていて、研究計画書を出すのに苦労していた時期でした。


実は近々研究論文を書くチャンスをいただけるかもしれないので、今ちょうど研究計画書を書いています。それで、図書館で借りた本でとても参考になったので、こちらで紹介します。


『研究計画書の考え方−大学院を目指す人のために』妹尾堅一郎 
ダイヤモンド社 \3,500(税抜)です。


この本は、大学院入試のための研究計画書という名目ですが、実際には研究計画書を書く人のためにとても参考になる本です。研究計画書とは何かというところから、どういった目的で大学院に行くのかなど幅広いことが書かれています。


さらに、この本の中には大学院入試で実際に提出された研究計画書を26例も載せていて、下に先生のつっこみが入っています。これらを読むだけでも、かなり参考になります。けっこう面白いです。特に、エッセイっぽく語りが入ってしまう文章や、全然違うことを書いてしまっているものなどから、とても分かり易くきれいにまとめられたものまで色々ありました。大学と大学院の違いがよくわかる内容です。


もう一冊、

『思考の整理学』外山滋久古著 筑摩書房 520円 という本もお勧めします。
こちらの本はものごとを考える事のヒントのようなことが書かれていて、読みやすい本です。こちらも大変参考になるので一緒に紹介します。この本は、勉強するということがどういうことなのか、大学に行って勉強することだけが、勉強なのか。とか、普段素朴な疑問として感じていることなどについて書かれています。また、思考の整理学というタイトルのとおり、考え方のポイントや方法についても書かれています。小さくて安くて読みやすくて、お勧めします。キャッチコピーが「東大・京大生に最も読まれた本」だったと思うのですが、何となく不似合いで思わず笑ってしまいました。


去年、ノート整理や思考法などの本についてブログを書きましたが、この手の本に「東大生・京大生」という名詞はかなり有効らしいです。最近、「東大生のノート」という本のシリーズが売れているみたいで、本屋さんに行くと何種類も並んでいて、必ず誰かが立ち読みして買っています。


ノートをきれいに書くことと、勉強する、何かを学ぶということはまた別のような気もしますが、ノートをきれいに書くことがきっかけで、真剣に勉強する気になる、東大に合格できるという考え方もあるんですね。まぁ、確かに誰でも良い大学に入りたいという気持ちはありますから。私も含めてです。


私は大学院での勉強にも興味はありますが、あと5〜10年後くらいに入学するのがいいなぁと考えています。大学院生でなくても、専門分野に携わっていなくても、興味のあることに対して研究論文を書く機会は探せばたくさんあります。


自分の好きな事に飛び込むと、そこで出会う人々との不思議な縁からいろいろな事に発展していくのが楽しいですね。特に、全然違う分野の世界で知り合った人たちが意外に繋がっていたりするのが面白いです。


研究論文を書くことが決まったら、またお知らせします!